「ま、まぁとにかく、行きましょうか一条聖斗先生。」
「あ?あぁ。」
「潔音!この霜月陽華という者がありながら、浮気ですか!?」
さり気なく、しかしさっさと戦線離脱をする為にと思い、一条聖斗先生の手を引いたのが良くなかったのか、また捕まってしまいました。
「浮気以前に付き合ってもいない「では付き合いましょう。」……………そういうことを言いたいのではなくてですね………。」
私は霜月様のことを嫌ってはいないのです。
霜月様のヴァイオリンの腕もさることながら、それに奢ることなく努力も惜しまないその姿勢は尊敬すらしています。
ただ…………。
「私は前から言っていますが、貴女のことが好きなのです。愛しているのです。」
「えぇ、ですから私も霜月様のことは好きですが………。」
「では付き合いましょう。」
「何故そうなるのですか。」
「愛し合っているもの同士が付き合うことに、何の問題があるのですか?」

