縛られし者





「………なんでもありません。そんなことよりも一条聖斗先生、ちょっと私を守ってください。その隙に私は逃げます。」

「は?お前を守る?何から………って言うか逃げる?」



混乱している一条聖斗先生には申し訳ないのですが、これは私にとっては死活問題なのです。



先程よりも警告音が鮮明に聞こえますし、これはもう本当にヤバいです。



「今私に急速接近中のあれから、ですよ。」

「あれ………?」



私の指さす方には、土煙をあげながら私達の方へ向かってくる何かがあります。



「とにかく、私はこれから逃げ……「潔音!」たかったのに………見つかってしまった………。」



危機を察知していながら見つかってしまうとは………不覚です。



「やはり潔音でしたね!お会いしたかったです!」

「霜月様…………。」