「着いていてあげてくださいって、私は子供ですか。」
「子供だろ、まだ中学生なんだから。」
「少なくとも、お守りが必要な小さい子供ではありません。」
「いやその位はわかってるって。だからそんな小さいだけ強調しなくても………。」
そもそも、1人だけで海外に行って何年も生活できる私が、今更お守りなんて必要なわけないじゃないですか。
「それにしても………取引のことがあるとは言え、あんなに渋ってたコンクールにあっさり出場するとはな………。そもそも何であんなに嫌がってたんだ?」
「まぁ、ちょっと会いたくない人が出場しているので………。」
「会いたくない人?お前にそんな奴がいたとは………驚きだな。」
「そう、です………か…………?」
「紫雨?」
私の危機察知能力が察知し、警告しています。
彼が私に気がついたと………。
ここはもうすぐ危険地帯になると………。

