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花火も見終え、私は速水花音様に着付けた浴衣を今度は脱がす為に、もう1度速水様宅へやって来ました。
「それでは速水花音様、この浴衣は差し上げますのでお好きなように。」
「お好きなようにって言われても………。」
「ここには桐タンスがあるそうなので、その中に収納していただければそれで大丈夫ですよ。」
桐タンスがあることには驚きましたが、まぁあってもおかしくはないですよね、この家は………。
「桐タンス………そんなの家にあったっけ?って言うか、何で潔音ちゃんがそんなこと知ってるの?」
「ある。俺が彼女に教えたからな。」
「あ、お父さん。」
扉を開けて入ってきたのは、速水花音様の父親の速水徹様。
今となっては、私に残る唯一の罪の象徴………。