「と言うわけですので、お父様には無理ですとお伝えください。それと連絡についてですが、プライベート用の携帯ではお父様からの着信を拒否しています。用事がある時は仕事用から連絡するように言っていますし、きちんと仕事用の携帯のみですが連絡はついていますので、そこは誤解なきようお願いいたします。」
何でプライベート用の携帯は着信拒否してるんだろう………。
「まぁそんなことはどうだっていいじゃないですか。それよりも会場に着きましたし、折角の夏祭りを楽しんだ方がいいですよ。」
潔音ちゃんの言葉につられて前を見ると、そこには大勢の人集りと沢山の屋台が。
「潔音ちゃん、まずは綿あめ食べようね!」
「え……、綿あめ?」
「綿あめ食べたらラムネ飲もうね!」
「………ラムネ?」
「初っ端からそんなものばっかり飲み食いしてたら太るぞ。」
「隆二うるさいよ。ラムネの次はチョコバナナかクレープ辺りかな?」
「はぁ………。」

