浴衣の柄の意味?
「ううん、全然知らない。」
「例えば、最初と最後の反物にあった桜ですが、桜は始まりや豊かさを意味し、春を連想させ芽吹くことから物事の始まりでとても縁起の良いとされています。
2つ目の反物にあった牡丹と芍薬も、幸福や富貴といった意味があり、立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花という言葉もあるくらい、牡丹と芍薬は美しい女性の象徴とされている他、幸福の象徴とも言われています。
3つ目の反物にあった蝶も長寿や復活、変化と言った意味があり、蛹から蝶に羽化する様子から復活、変化、不老不死。長の音から長寿などの意味が込められています。
このように、浴衣の柄にもちゃんとした意味があるのですよ。」
「へぇ〜。」
と言うことは、潔音ちゃんもその意味を考えたうえでこの3つの生地を考えてくれたってことだよね?
「じゃあ私、最後の桜と蝶の生地にする!」
「わかりました。では、一週間後の夏祭りまでには必ず浴衣を仕上げます。当日は私がこの家へ来て着付けをします。」
「うん、お願い。」
「はい。」
浴衣、楽しみだなぁ。

