「で?これはどういうことだ。」
「………どういうことも何も、見たままのことですよ。何言ってるんですか。」
「開き直るな!」
食生活と睡眠不足から、かなり不健康な生活を送っているのだろうとは思っていたが、まさかここまでだとは思っていなかった。
「閉め切られたカーテン、遮られた陽の光。」
「うぐっ………。」
「スタンドランプの青白い光だけが灯る、不気味で不健康そうな室内。活躍出来ないシャンデリア。」
「うっ………。」
「人が住んでいるとは思えない程に無機質で、生活感の感じられない寂しい部屋。」
「うぅ………。」
そう言われる自覚はあるのか、紫雨がだんだんと小さくなっていく。
そんな紫雨を目尻に、俺は冷蔵庫を開ける。
そして、俺は言葉を失った。

