俺の腕を掴んで必死に止めようとしている紫雨。


何気に力が強い紫雨だが、俺が3人しか居ない大切な人というのは本当のらしく、手荒に止めるようなことはしない。



「それと一つ言っておくが、俺はこの部屋へはお前に招き入れられたんだ。断じて不法侵入じゃねぇ。」

「くっ………これだから頭のいい人間との論争は嫌なんです。」

「お前、それ俺に言えた義理じゃねぇよな?」



結局紫雨は俺を止めきれず、俺はリビングへ入っ、た…………。



・・・・・・・・・



「お前さぁ……………何だよこれ!」



勢いよく紫雨を見れば、俺にそう言われる理由に心当たりがあるのか、紫雨は気まずそうに目を逸らした。



あぁ…………頭痛が。