「紫雨、今日の晩飯は俺が作ってやる。」
「は?」
「栄養剤の話のくだり辺りから、お前の食生活が更に心配になってきた。というわけで、冷蔵庫の中身抜き打ちチェックだ。ついでに何か作ってやる。」
「い、いえ!一条聖斗先生に心配していただくようなことは何もありません。どうか私のことなどお気になさらないでください。一条聖斗先生が心配するようなことは何もありませんから!」
普段冷静な紫雨がこうなっている時点で、俺に冷蔵庫を見られることは紫雨にとって良くないのだろうということぐらいは簡単に想像がつく。
しかもこの慌てようは…………見ておいた方が良さそうだな。
「さて、リビングはあっちか………。」
客室を出て、俺の部屋と同じ作りなのを確認して、リビングがある方へ歩き出す。
「ちょっ、ま……!ふ、不法侵入!」
「散々俺の部屋に不法侵入したてめぇがそれを言うのか。」
「はい。」
「張り倒すぞ。」

