その為人は好きだが、母親としては嫌い、と。
本当に複雑な奴だな。
「まぁお母様のことはどうだっていいんです。今となってはどうすることも出来ないんですから。
それよりもわかりましたか?今生きている人の中での私の大切な人。」
「母親が違うんなら、さっぱりだな。」
「そうですか。でも残りの二人は一条聖斗先生も知っている人なので、もしかしたらわかる時が来るかもしれませんよ。」
俺の知っている人………。
「………ん?」
また思考の渦に巻き込まれそうになったところでふと気がついた。
腕時計を見れば、今は20時数分前。
時間的にももう晩飯を食べている時間だし、紫雨がどんな食生活をしているのかを知るには丁度いい機会だし……抜き打ちチェックでもするか。

