途中で止められると、最後を自分で考えてしまって罪悪感が半端ないから最後まで言ってくれたほうがまだ気持ち的に楽なんだが………。
「わかった。わかったから２度……いや３度も復唱しなくていい。それと忙しくのところだけ強調しなくても言いたいことはよく伝わった。」
潔音に口で勝てないことはわかっている為、俺はさっさと全面降伏の意を示してエレベーターを目指して歩き出す。
そうすれば、潔音も言いたいことは言ったからなのかこんな話をしている暇もない程忙しいのかわからないが、俺の一歩手前の距離を保って歩き出した。
俺としては断然前者希望だがな。
「それで、何があった。俺が残した書類の量だけじゃあお前がそんなにイラつくことはないだろう。」
上層階専用のエレベーターに乗り、最上階のボタンを押とエレベーターは静かに動きだした。
