「潔音とは………これから上手くやっていけそうか？」

「うーん………どうだろう。
恭弥にこんなこと言うのどうかと思うけど、潔音ちゃんって何を考えているのかよくわからなくて。」



少し気まずそうに言う茜。


それに関しては俺も同意見だから気にする必要は無いんだけどな。



「断じて嫌いとかではないしとってもいい子だとは思うんだけど、それでも少し苦手かな………。しっかりしすぎて稜や慧と同い年って感覚が掴めないから余計に。
でも、少しは仲良くなれたらいいなって思ってる。」



そう言う茜の目はしっかりと潔音に向いていて、何よりも潔音に歩み寄ろうという意思が感じ取れた。



「未だに潔音に歩み寄ろうとしていない俺とは、大違いだな………。」



そんな茜の真っ直ぐで綺麗な心が、心底羨ましいと思った。



そして、俺が茜に惹かれたのもそんなところなんだろうなぁとも思った。



〜恭弥side end〜