〜恭弥side〜
「潔音ちゃん、やっぱり慣れてるって感じがするなぁ………。」
復活した茜が、潔音の方を見てそう言った。
「そりゃあ潔音は生まれも育ちも紫雨家だからな。」
「潔音ちゃんはこういうパーティーに何歳ぐらいから出てたの?」
「そうだなぁ………確か3歳ぐらいからだったと思う。」
そう、潔香が病気で寝たきりになったのが11年前。
俺も海外に居て忙しかったから、日本で行われるパーティーは潔音に代わりに行ってもらい、その潔音の付き添いを片桐に頼むようになったのも11年前。
「さ、3歳!?」
「その頃から、潔音はしっかりしていたからな。」
いや、しっかりしなければならない状況を作り上げたのは俺か………。

