「お二人共、お疲れでしたらもう会場を抜け出しても構いませんよ。」
「え、いいの!?」
「はい。もう一通りの挨拶と顔合わせは済ませましたので。」
むしろその方が私としてはとっても気軽でいいです。
「お食事はもう済ませられましたか?」
「いや、流石になってないテーブルマナーで食事をする気にはなれなかった………。」
「まぁ確かにそうですよね。」
私も鬼ではないのでそこまでは求めていませんし………。
ただ確認の為に聞いただけなので答えは元からわかりきっていましたしね。
「それでしたら、シェフに言えば作ってもらえますよ。まだパーティーに出す料理を作っている最中でしょうし、出来上がり次第、別室へ運ぶように支持しておきます。」
「マジで!?」
「はい。私は立場上会場から出られませんので、部屋への案内は別の者にさせますね。
それと、お父様へのご報告は私の方からさせていただきますのでご安心ください。」

