「それを阻止する為には、誰かがパーティーに不慣れな貴方方のサポート役をする必要があるということになります。
お父様は如月茜様と一緒にカカシの様に立って、自分達へ挨拶に来た方々の相手役をしなくてはならないという義務があります。そうなると、必然的にサポート役が私に一任されるのが道理というものです。
と言うわけで、このパーティーでは絶対に私から離れないでくださいね。」

「わかった。何があっても潔音さんの傍を離れない。どこかへ行く時は必ず言う。」



かなり大事なことなので軽く捉えられるよりはいいと思いますが、これはむしろ深く捉えすぎのような気がします。



「いえ、別にそこまで身構えなくても………。」

「って言うか俺、今から今後のことが不安になってきた……。」

「それについては問題ありません。基本的にこういうパーティーにはお父様と私だけが参加します。
お父様は、貴方方をこんな欲望と執着の混沌渦巻く世界に引き込もうなどとは思っていないでしょう。今回は仕方なくですのでご安心ください。」



そう言うと、ほっとした表情になった如月稜様と如月慧様。



「さぁ、そろそろ戻りましょう。準主役とも言える私達が、いつまでもこんな端にいるのは良くありませんので。」



お二人をに先に行くように促し、私もその後に続きます。



「お父様は、貴方方が自由に生きることを望んでいます。」