まぁ、苛めるのはこのくらいにしましょうか。


時間的に考えて、そろそろ本題に入らなければならないようですし。



「話は変わりますがお父様。結婚式後にあるパーティーでは、不本意ながら私が如月稜様と如月慧様に付き添いますので、お父様は如月茜様から目を離さないでくださいね。」

「そうだな………悪いがあの二人を頼む。恐らく俺は客人の対応と茜のフォローで忙しいだろうからな。」

「それを言うなら私もそうなんですけど………まぁ今回は仕方が無いですよね。」



あの3人に余計なことをされて困るのは、私達………私ですから。



「お父様、そろそろ如月茜様の控え室へ参りましょう。」

「もうそんな時間か………。」

「お父様、本番にヘマして転けないように気をつけてくださいね。
それと、ちゃんと如月茜様をエスコートして差し上げるのですよ。」

「転けないって。それに俺も茜も結婚式2度目だから大丈夫だよ。」



お父様はともかく、如月茜様はこんな有名人が数多く集まる結婚式は初めてだろうと思うのですが。