「いや、俺が悪かった。俺が悪かったから、その聞いていて気分の悪くなる声と、同様に見ていて気分の悪くなる無邪気そうな笑顔はやめてくれ………。」

「自分の子供の無邪気な笑顔を見て気分が悪くなるとは………最っ低、ですね。」



それは流石に親として如何なものかと思いますね。



「お前の無邪気な笑顔を見たことは、今までで一度だってないんだ。しかもお前のは無邪気そうに装っているだけで、実際は無邪気でも何でもないことを知っているからどうもな………。」



私からその無邪気な笑顔を奪ったのは、他でもないお父様なのに………、どうして私がこんなことを言われないといけないのでしょうか………。



「そうですねぇ………。まぁ確かに、私は昔からかなり大人びていたという自覚もありますし、子供らしさが欠落していたのも自覚済みです。」



しかし、ここは私が大人になって言いたいことは心の内に留めてお「確かにいつも何考えてるのかわからない笑顔を意味も無く振り撒いていたな」………留めておくことはできないようです。



何か一言言ってやれと、私の心と頭が訴えています。