「まぁ外国住まいと言ってもそこに住みついているわけじゃなくて、留学でアメリカに行ってるだけだから、大学を卒業したら日本に帰って来る。3月のどこかで卒業のはずだから、3月か4月には会えるはずだ。
そして、潔音が帰って来たら稜や慧の通っている青蘭学園中等部に入れる予定だ。」



まぁ潔音は今更中学校の勉強なんてダルいだけだからって、嫌がるかもしれないが………。



「大学を卒業するのに中学校に入れるの?」

「潔音はまだ13歳だからな。今は年齢的に考えれば中学1年生だ。だから青蘭学園に入るとなれば、2年生からスタートだ。稜や慧とは同級生になる。」

「その………潔音ちゃんはどうして飛び級したの?」

「どうしても何も………4年前、いつの間にかナレッジ大学の入学に必要な書類を提出して、いつの間にか入学テストを受かっていて、いつの間にか俺の秘書と入学手続き済ませて、いつの間にか入学してたからな。」



本当に全てがいつの間にかだった。



「俺が気が付いた時にはもう潔音はナレッジ大学に入学していたから、俺も潔音がナレッジ大学に行った詳しい理由は知らないんだ。」