だからこそ、純粋に俺を心配してくれる茜は俺の癒しだったりする。
まぁそもそもの話、潔音はアメリカの大学に通う為に普段は外国に居るから滅多に会えないんだけどな。
「いや、昨日久しぶりに娘と会ってな………。」
「娘さん?確か潔音ちゃんだったかしら?」
「そう、その潔音が久しぶりに日本に帰ってきたんだ。」
「日本にって、普段は外国住まいってこと?」
「そうだが………それが?」
不思議そうに首を傾げる茜には癒されるが、なぜ首を傾げるのかが分からなくて俺も首を傾げる。
「それがって、そんな話聞いたことないけど………。」
「話してなかったか?」
「うん。」
話したと思っていたんだが………話してなかったのか。

