『そのままの意味だよ。ここは君の記憶の中。それだけだよ…もしかして馬鹿?』
待って今のカチンて来た。
「だって何もないじゃない」
『ばっかだなぁ~、君が見たい頃を念じれば目の前にスクリーンが出てきてその頃の思い出が見れるよ。最先端だからね。君は時代遅れかな?』
さっきから私を馬鹿にしている口調に腹が立ったがそこはぐっと堪えて思考を巡らす。
「…なら、小学校時代の記憶って、ある?」
今ここで小学校の頃の思い出が見れるのだとしたらチャンスだ。私が覚えていない小学校の記憶。思い出そうとすると頭痛がして困っていたところだ。翔くんも瑠輝君も覚えてて多分被害者の私が覚えていない。何があったか思い出したい。
『小学校時代? あると思うけど…』
ごそごそと引き出しを漁るかのような音に次いで先程の言葉の続きを彼は紡ぐ。
『ごめん、なんか無い』
「…え?」
素直に頷けるわけがない。だってここは私の記憶の中。小学校の頃の記憶も残ってる筈だ。けれどその記憶が無い。となると、どうなってしまうのだろう。
「無いって、有り得ることなの?」
恐る恐る訊いてみる。彼が無い人は無いと言ってくれれば首を縦に振れる。が、
『そんな事はない。ここは君の記憶の中。ならあって当然なんだ。全ての記憶が仕舞われている。君が覚えていない記憶も呼び起こすことが出来るんだ。無いなんてあっちゃいけないんだ』
予想、していた返答。
「どうしたら記憶は無くなってしまうの」
『…頭から科学技術で抜き出す、これしか無いかな』
科学技術、データをSDカードに入れるみたいなものかな。
「分かった、ありがとう」
『うんうん意味はよく分からないけど取り敢えず頑張ってね~』
「早く、解決させたい」
『へ?』
私ははっとして口元を押さえる。
今の、声に出てた?
待って今のカチンて来た。
「だって何もないじゃない」
『ばっかだなぁ~、君が見たい頃を念じれば目の前にスクリーンが出てきてその頃の思い出が見れるよ。最先端だからね。君は時代遅れかな?』
さっきから私を馬鹿にしている口調に腹が立ったがそこはぐっと堪えて思考を巡らす。
「…なら、小学校時代の記憶って、ある?」
今ここで小学校の頃の思い出が見れるのだとしたらチャンスだ。私が覚えていない小学校の記憶。思い出そうとすると頭痛がして困っていたところだ。翔くんも瑠輝君も覚えてて多分被害者の私が覚えていない。何があったか思い出したい。
『小学校時代? あると思うけど…』
ごそごそと引き出しを漁るかのような音に次いで先程の言葉の続きを彼は紡ぐ。
『ごめん、なんか無い』
「…え?」
素直に頷けるわけがない。だってここは私の記憶の中。小学校の頃の記憶も残ってる筈だ。けれどその記憶が無い。となると、どうなってしまうのだろう。
「無いって、有り得ることなの?」
恐る恐る訊いてみる。彼が無い人は無いと言ってくれれば首を縦に振れる。が、
『そんな事はない。ここは君の記憶の中。ならあって当然なんだ。全ての記憶が仕舞われている。君が覚えていない記憶も呼び起こすことが出来るんだ。無いなんてあっちゃいけないんだ』
予想、していた返答。
「どうしたら記憶は無くなってしまうの」
『…頭から科学技術で抜き出す、これしか無いかな』
科学技術、データをSDカードに入れるみたいなものかな。
「分かった、ありがとう」
『うんうん意味はよく分からないけど取り敢えず頑張ってね~』
「早く、解決させたい」
『へ?』
私ははっとして口元を押さえる。
今の、声に出てた?
