全部、先輩のせいです。

「あのね、」



私達は駅のベンチに座って、ゆっくりと話し始めた。


全部とは言わないけど、出来るだけ多く、梨沙に打ち明ける。


途中、泣きそうになったけど、必死で堪える。



話し終わった後、梨沙は私の肩をq抱き寄せてくれた。



「辛かったね」



そう言われると、ふと安堵が生まれて、涙が溢れた。


やっぱり、梨沙に話して良かった。



大分、気持ちが楽になる。



「じゃあ、最近元気なかったのも、成績が落ちてたのも、
全部太一先輩のせいなんだ」


「うん」



梨沙は、全てを受け止めてくれた。


私が今まで話せなかった理由も、理解してくれた。



だから余計、涙は止まらない。



「羽花さ、」



人通りの多くなった駅のうるささに、一瞬で消え去る
梨沙の声。



でも、私は聞き逃さなかった。