全部、先輩のせいです。

他人の気も知らないで、勝手な調子で巻き込んでくるのが苦手。

相手が先輩だということもあって、対応に困る。


____そんなこと言いながら、実はあんなに自分を晒け出せる
先輩が、少し羨ましいのかもしれない。


「太一先輩、Aブロックのブロック長になったらしいよ?」

「ええ!」


そんな。


太一先輩がブロック長ってことは、1年A組パネル長である私が太一先輩と
関わらない……なんてのは不可能に等しい。


なんでこんなについてないんだろう。


「そんなに落ち込まないでよ。うちのブロック、陸上部めっちゃいるみたいだし。
太一先輩だって、広貴くんだって即戦力になるよ」

「陸上部が一杯って……」


丁度、靴箱を出たあたりで陸上部が準備運動をしている。

じゃれ合っていて、とても真面目に練習しているようには
見えない。


【男子陸上部は変な人が多い】



入学して早々、そんな噂が1年生の間で広まった。


陸上部の部員はみんな太一先輩に染められていくらしい。

その結果、お調子者の部員がどんどん増えたみたいだ。



そんな陸上部員が一杯いても、何も嬉しくはない。