「羽花、明るくなったね」
明るくなった……。
確かにそうかもしれない。
私は今まで、地味で静かで、暗くて。
どちらかというと真面目で、ふざけたりしないタイプ。
友達と話す時も、こんなに上手く話せてなかった。
私を変えてくれたもの。
思い当たるものは、一つしかなかった。
明るくなれたのは、自分に自信がついたから。
その自信をくれたのは、太一先輩だ。
今更ながら、胸がキュッと痛む。
私にとって、太一先輩がどんな人かなんて関係ないんだなって思う。
太一先輩がどんな本性を隠していたとしても、私を勇気付けてくれた
太一先輩であることは確かだから。
「ありがとう」
その言葉が太一先輩にも聞こえていたらいいな、なんて思った。
*
「ねぇ聞いた?」


