全部、先輩のせいです。


「羽花、明るくなったね」



明るくなった……。


確かにそうかもしれない。


私は今まで、地味で静かで、暗くて。



どちらかというと真面目で、ふざけたりしないタイプ。


友達と話す時も、こんなに上手く話せてなかった。



私を変えてくれたもの。


思い当たるものは、一つしかなかった。



明るくなれたのは、自分に自信がついたから。


その自信をくれたのは、太一先輩だ。



今更ながら、胸がキュッと痛む。



私にとって、太一先輩がどんな人かなんて関係ないんだなって思う。


太一先輩がどんな本性を隠していたとしても、私を勇気付けてくれた
太一先輩であることは確かだから。



「ありがとう」




その言葉が太一先輩にも聞こえていたらいいな、なんて思った。









「ねぇ聞いた?」