全部、先輩のせいです。

クリクリの目と、揺れるツインテール。

可愛らしい声。


女子そのものって感じの子。



「いや、別に。この前の総体の話?」


「へぇー。二人、仲良いよね」


「そう?ただの幼馴染だけど」



麻悠乃ちゃんとは、席替えをしてから仲良くなった。


この席になるまで、梨沙としか話せなかった私に、一番に
声をかけてくれたのは麻悠乃ちゃんだ。



麻悠乃ちゃんは女子からも男子からもモテる。


可愛くて、優しい子だ。



そんな麻悠乃ちゃんと、こうして話せるようになったのは
私にとっての大きな成長だ。


そして、麻悠乃ちゃんのおかげで、他の女子達とも少しずつ
打ち解けられてきている。



「夏休みにさ、このクラスで、海行かない?」


「えっ」



急な提案に、驚く。


え、ええっと……。


どうして麻悠乃ちゃんは、私に言うのだろうか。



「それって…。私も行っていいの?」


「当たり前じゃん。羽花ちゃんはうちのクラスでしょ!」



その麻悠乃ちゃんとの笑顔は、私のボロボロになった心を癒してくれた。