全部、先輩のせいです。

そっか。


だから、二人はあんなに仲が良かったんだ。


そして、だからあの時、広貴は私に忠告したのか。


____太一先輩はやめとけ。



あれは、広貴なりの優しさだったんだ。


あの時、ちゃんと聞いてれば、こんなに苦しくはならなかったのに。



そんなことを考えていると、ハッとした。



「もしかして、私のことも聞いたの?」



私が告白したことも、太一先輩は広貴に話したのかな。


だったら……。





「聞いてない。でも、そんなのお見通しだから」



そう言って、広貴は教室に入る。


お見通しって……。


急に、顔が赤くなった。



やっぱり、バレてるんだ。


私の、太一先輩への気持ちも、私が振られたってことも。



それがあの広貴にバレてると思うと、恥ずかしかった。


広貴にだけは、知られたくなかった。



私は、かなり凹んで自分の席につく。


すると、私の前の席の女子がくるりと振り返って笑った。



「広貴くんと何話してたの?」