全部、先輩のせいです。

やがて、心を決めたのか、太一先輩が口を開く。


____心の奥底で、気づかないようのしていた気持ち。





「ごめん」




____私、太一先輩が好きだ。






しばらくの間、沈黙が続いた。


太一先輩は、本当に、申し訳なさそうな表情をしていた。




「気持ち、伝えられて良かったです。ありがとうございました」



新川先輩はそう言って、走り去って行った。


本来なら、追いかけて行って、慰めて上げるべきだろう。


でも、私にはそれができなかった。


きっと、心の何処かで、ほっとしているからだろう。


太一先輩が断ってくれて良かった、って。


応援するって言っておいて、そんなサイテーな自分が嫌だった。



「羽花」


何も言わない私に異変を感じたのか、広貴が私を呼ぶ。


広貴は、思っていたよりも真剣な表情をしていた。