全部、先輩のせいです。

ちらちら正面の様子を伺いながら、私は今までのことを
振り返る。



太一先輩に、絵を褒めてもらったこと。


羽花ちゃんにしかできない、と言ってもらえたこと。


太一先輩と一緒に、手を繋いで走ったこと。


優勝、最優秀賞を勝ち取ったこと。



全てが私にとって大きな存在で、全てが太一先輩の
おかげだった。


ようやく、倉庫の前に太一先輩がやってくる。


空気を察したのか、いつものような呑気な笑い方でなく、
無理に笑ってる感じがした。


「どうしたの、いきなり」


太一先輩が、ぎこちなく話す。


新川先輩は、顔を赤くして、大きく息を吸う。



「ずっと、太一先輩のことが好きでした」




その言葉に、太一先輩の目が真面目な目に変わったのが分かった。


自分の気持ちを伝えられたことに一安心した
新川先輩が、顔を上げる。



____今日、気づいたことがある。



太一先輩は、戸惑いを隠せないでいた。



____最近、心の中でずっとモヤモヤしていたもの。