全部、先輩のせいです。

「Aブロック」



わーっと、またAブロックから歓声が上がる。

太一先輩が、「よっしゃー!!」と壇上から拳を上げた。


私はまだ、信じられなかった。



私の絵が、最優秀賞……。



考えれば考えるほど、感情が湧き出てくる。


嬉しい。


すっごく嬉しい。


私は佐倉先輩の方を見る。


私は目立ちたくないと言って、壇に上がるのは
佐倉先輩に任せていた。


でも、佐倉先輩は動こうとしない。


私の方を向いて、私が壇に上がるように促してくる。



壇の上では、太一先輩も私の方を見て、「来い」と
口パクで言ってくる。


えー、と迷いつつ、私は壇に上がった。

そうするしかなかったから。


太一先輩と並んで賞状を受け取り終わったとき、肩を突かれた。



「やったじゃん」


耳元でそう囁かれて、耳が熱くなるのを感じた。