全部、先輩のせいです。






次の日の実行委員会議で、私達はそれぞれ描いた絵を見せ合った。


「みんな、上手いなぁ」


太一先輩が、三つの絵を見比べながらそう言う。


佐倉先輩は、昨日の図案とは全く違う絵になっていた。


新川先輩の意見を受けて、鳳凰自体にも自分なりの
工夫をしたようだった。


前のよりも動きが出て、良くなっている。


一方、新川先輩の絵には、一言で才能を感じた。


特に、色のセンス。


美術部の私でも、「ここに、こんな色使うんだ」と思ってしまうくらい、
独特かつ適切で、圧倒された。


ああ、これは負けたな、と思った。


自分の絵をこの二つの絵と並べて置くのが、恥ずかしくなってくる。


「さあ、太一。どれか一つ選んで」


自信があるのだろう。

佐倉先輩が楽しそうに言った。


「えー、難しい」


そう、眉をひそめる太一先輩は、本気で悩んでくれているみたいだ。


やがて、太一先輩は、勢いよく立ち上がった。