全部、先輩のせいです。

「私、太一先輩が好きなの」


ドクン、と胸がなった。

衝撃的で、意外すぎて、何とも言えない気持ち。


「去年もブロックが一緒で、実行委員だったの。その時、
私の絵を見て太一先輩が凄い褒めてくれたんだ」



新川先輩の顔を見る。


この純粋で、キラキラした瞳を持つ新川先輩には、
太一先輩はどう映っているのだろうか。


見つめていると、なんだか瞳の中に太一先輩が居るような
気がしてきて、目をそらす。


「私、応援しますね!」


心から、そう思った。

別に新川先輩とは今日知り合った仲だし、応援する必要はない。

逆に、応援しない理由もなかった。


「ありがとう」

新川先輩は、もう一度えくぼを見せた。


「でも、遠慮はしないでね。お情けで勝ちたくはないから」

「分かりました。頑張ります!」


そう会話を交わして、私達は別れた。


新川先輩が打ち明けてくれて、ちょっと嬉しかった。