全部、先輩のせいです。

今日は図書館に色鉛筆を持ち込むことにして、
鞄に入れ込む。


会議があったから今日は部活にも行けなくて、梨沙には
先に帰っててと伝えておいた。


いつもより帰る時間が遅くて、人数の少ない校内で、
一人寂しく門に向かう。


門を出たところで、新川先輩に会った。


ああ、と軽く会釈する。


「穂波さん、こっち方面?」


新川先輩は、図書館がある方向の道を指差して言った。


その言葉に驚きつつも、新川先輩の言いたいことは察せた。

私も、新川先輩とは話してみたかった。


「あの……一緒に帰りますか?」

「うん。帰ろう」


そう言って、ゆっくりとその道の方向へと歩き出す。


初めてだった。


先輩と、梨沙以外の人とこうして帰るのは。


新川先輩に会ったのは今日が初めてだし、まだ接し方がよく分かんなくて、
お互いに探りながら歩く。


ダメだ、二人きりだと全然話せない。