全部、先輩のせいです。

「新川ちゃん、久しぶりー。去年ぶりだよね?俺、新川ちゃんの
作る色めっちゃ好きなんだよね。楽しみにしてるよ」


あ……。


ただただ恥ずかしくて、さっきまで照れたりなんかしてた自分が
バカみたいだった。


どうして、自分だけだと思ったんだろう。

そんな訳ないのに。

新川先輩だけじゃない。

太一先輩は、全校生徒みんなにああなのに。


むしろ、昨日出会ったばかりの私なんて、太一先輩の中では
何者でもないだろう。


よし、切り替え切り替え。


私はいらない紙を出して、鉛筆を握る。

コンクールの作品なんかの時に使っている、ちゃんとした鉛筆だった。


何故だか、唐突に闘争心が湧いて来た。

こうなったら、選ばれてやるしかなかった。


私は頭の中に鳳凰を浮かべて、浸すら案を練った。