私は驚いてその人の顔を見つめた。


人違い……?

それとも、私が覚えてないだけ………?

それとも……。


私の動揺にも全く気づかず、その人は満面の笑みで
私を見つめてくる。


「この学校、ホント最高だから。いや、マジで。
これからの学校生活、一緒にenjoyしていこうぜ!!」


そのテンションの高さに、私は確信した。


この人、ヤバい人だ。


私は逃げるように、その場を離れようと歩く。

でも、その人は諦めることなく私についてきた。


「えーー、ムシっすかー?オレ一応、先輩だぜぇ。
そうだ、名前は?なんて言うの?」


こういうのは無視するのが一番。

大体、こんなに一杯人がいるのに、
なんで私なわけ?


「太一またやってるー」


別の男子の声が聞こえてくる。