全部、先輩のせいです。

そう言われて、太一先輩の隣にいた背の高い男子が
軽く礼をする。

あ、この人、入学式の日に太一先輩と一緒にいた人だ。

よく覚えてないけど、確かこの人だった。


飯岡先輩に続いて、その隣にいた女子が「よろしくお願いします」と
今度は深くお辞儀をした。


てっきり、パネル委員長は美術部の先輩だと思っていたけれど、
佐倉先輩という人を私は知らない。


「二人とも、めっちゃ頼りになるやつだから、どんどん頼りにしろよー」


そんな太一先輩のノリのおかげで、私達の話し合いは割と
スムーズに進んだ。

まずは、応援団とパネル委員に分かれて、案を練ることになった。



「新川さんに、穂波さんね。二人とも美術部なの?」

佐倉先輩にそう聞かれて、私は頷き、隣にいる新川先輩は
大きく首を振る。


「私は、吹奏楽部です。でも、絵の方にも自信はあります」


新川先輩がそう言ったので、私も何か言わなきゃなと思い、
口にする。


「私は中学の頃からずっと美術部なので…。分からないところばかり
ですが、お役に立てたら嬉しいです」


出来るだけ控えめに、先輩達の顔色を伺って。


佐倉先輩は結構厳しいタイプだということは、直ぐに分かった。

プライドが高そうだし、あまり変なことは言えない。