君色~あなたと過ごした日々~



そういえば、

あれから俊介くんとは話していない…


メアドを聞かれたとき、

『また今度でいいよ…』

あんなこと言ってたけど

いまだに聞いてこないかんじからしてもう大丈夫だろう…


そう思っていた。




──ある日

いつもと変わらず自分の席に座っていた。

「吉野さんメアド教えてよ。」

「…へっ?」

斜め前の席の男子にいきなり聞かれた。

「あぁ、いいよ。」

話したこともないのになんだろ?

まぁいいや…


このときはまだ何故聞いてきたのか分からなかった。