『ぁん、ぁん……ダメ……』

僕、鑑継氷咲は
生徒で恋人の煌希に
教室で抱かれてる最中。

さっきまで授業をしていた
教卓に手を付き、
後ろから抱かれている。

『ダメですって?

嘘はいけませんよ氷咲』

そう言いながら
腰を打ち付けられると同時に
僕の前をぎゅっと握った。

それだけで感じてしまう。

『はぁぁん‼』

年上の威厳なんてものは
かなぐり捨て
煌希の愛撫に感じてしまう。

『ほら、躯は正直でしょう?(黒笑)』

僕から煌希の
表情(かお)は見えないけど
何となくわかる。

煌希にイかされ
浅く息をする僕に構わず
再び、腰を打ち付けてくる。

『煌希、早くイって……』

と言っても、若い煌希は
すぐにまた
大きくなるんだけどね(苦笑)

見た目は優等生然としていて
昼間は生徒会長をし
学校中から憧れの的とされ
頼られている彼の裏の顔は
僕にだけ遺憾無く
発揮されるドSっぷり。

そして、それに
甘んじている僕はドMだ……(苦笑)

自覚はある。

煌希にされて
僕の躯は喜びを感じている。

何時誰が来るともわからない
自分の職場であり
教室という空間で、
見つかれば二人とも
何らかの処分を受けることは
頭ではわかっているのに
その反面、この緊張感と
何時もと違うシチュエーションに
快楽を感じている。

煌希と付き合いだしたのは
二年前の秋から。

十八になるまでは
キスまでと言った僕の言葉を
律儀に守っていたところは
やはり優等生気質だからだろう(苦笑)

ただし、解禁になった
煌希の誕生日の日には
意識が飛ぶほど抱かれた。

場所は僕の家。

抱かれるのは何も
初めてなわけじゃなかったのに
今までしてきたセックスの中で
一番気持ちよく一番溺れた。

生徒で年下。

禁断の関係。

そんな彼に翻弄されている。

『氷咲、今度は顔をみてシたいです』

一度抜かれ、向かい合わせになった。

そして、再び、挿(い)れられた。

『んん‼』

煌希に抱き締められ、
時折キスを交えながら
密着した形で律動が再開された。

『貴方のマンコは最高ですね』

恥ずかしい台詞を
惜しげもなく言える煌希を
ある意味尊敬する。

『そういうこと、言わないで』

恥ずかしくて
口では反論してみるけど
嬉しいことに変わりはない。

事後、窓を開け
換気し、二十分程そうしてから
別々に教室を出た。