そんなクダを巻くウラトルマンに。

「これを見ろ」

ゾフィーは毎日宇宙新聞を見せる。

見出しには、こうあった。

『悪夢の再来!宇宙恐竜ゼットソの新種現る』

「へぇ…」

焦点の合わない目で、記事を見つめるウラトルマン。

「ゼットソの新種ねえ…そりゃあ大変だ。現役のヒーローがやっつければいいんじゃねえの?それとも地球人が自分の力でやっつけるってか?」

「何を言っているんだ、ウラトルマン」

ゾフィーはウラトルマンの胸倉を摑む。

「凶悪な怪獣が出現した時、宇宙の平和を守るのが我々ウラトル星人の務めだろう。宇宙警備隊魂を忘れたか!」

「何が宇宙警備隊魂だ」

手を振り解くウラトルマン。

「知ってるぜ?いまや宇宙警備隊も形骸化して、ジャックやタロウ、エースやレオも現役を退いてんだろ?金色の髪の毛になったりしないと、最近はチヤホヤされねぇからな。あーあ、サ〇ヤ人が羨ましいぜ」