巨大な未来都市であるウラトル星人の惑星。

その未来都市のタワーマンションの一室。

「ウィ~…」

昼間から酒に溺れ、飲んだくれているウラトル星人の男がいた。

嘗て地球に派遣され、数多くの怪獣や宇宙人を退治し、英雄と呼ばれた初代ウラトルマンその人である。

必殺のスシペウム光線を武器に、無敵の超人と持て囃された彼の戦闘力も、いまや現役バリバリの戦士達には及ばない。

彼だけではない。

彼に続いて宇宙全土の平和を守って来たウラトルセブン、ウラトルジャック、ウラトルエース、ウラトルタロウ、ウラトルレオといったヒーロー達…通称『ウラトル兄弟』も、今の宇宙のレベルにはついて行けないのだ。

栄光の宇宙警備隊も、今では形骸化し、まともに機能を果たしていない状態だった。