「「たっだいまー!!」」
「きゃー!!おかえりなさーい!」
那くんママ達を迎えに行ってすぐ家に帰ってきたんだけど…。
「ちょっとー恵! また痩せたんじゃない!? ちゃんと食べてるー?」
「やだっ、太ってるじゃない! そう言う杏こそまた一段と痩せちゃって…!」
「確かに痩せたけど、恵には負けるわよ〜!」
「馬鹿ね〜! どう見たって杏の方が細いに決まってるでしょー!」
「ったく〜!相変わらず口が上手いのねー美容師ってやつはー!」
「あら?そんな事言っていいの〜? もう何もしてあげないわよー?」
「えっ、嘘って分かってるわよね?」
「それはどうかしらね〜!」
………お母さん、那くんママ。
お願いだから、そろそろ家の中に入ってくれないかな…。
私たちもそこそこ疲れてるんだけどな…。
そんな思いを込めて2人を見つめてたけど、母親のマシンガントークがそう簡単に終わるはずもなくて。
「ふ、那くん…どうしよう……」
那くんに助け舟を出してしまった…。


