どんな時もカッコイイ那くんかぁ……。
「へへ…っ」
「『幸のへんたーい』っ!」
「っ、!?」
通話口とすぐ近くから同じセリフが聞こえ振り向くと、母さんが私を見てニヤニヤしてた。
「おっ、お母さん…!」
私の声に那くんは『恵(あい)さん?』と言ってるけど、ごめんなさい。今はそれどころじゃないの。
「ちょっとお母さん? 私さっき那くんに初めて同じ部屋になること聞いたんだけど!?」
「あれ、那ってば幸に言っちゃったの?」
『言っちゃいましたね』
「当日のサプライズにしようと思ってたのに〜!」
「もう!お母さん!!」
怒った私を見てお母さんは「こわーい」なんて言ってるけど、全然怖がってないの分かってるから。
むしろこんなので怖がられちゃうと私が困るから。
本当はもっともっと怒りたいのに……!
今は那くんと電話繋がっちゃってるからまた今度にしてあげるけど!


