「那くんは、違うの…?」

「ん? 待って幸さん、端折りすぎ」

「えっ!? ど、どこから?」

「んー"これからも一緒にいられると思ってる"あたり」

「あ、あれぇー!?」



那くんに私の気持ち伝わってなかった…!


そ、そっか…端折っちゃったんだ、私!



「あの、だからね?

私は那くんと別れるつもりなんてないから、これからも2人の時間はまだまだあるよ!

って意味で言ったんだけど……。


つ、伝わった…か、な?」



横に座ってる那くんは庭の方を向いてて、私の話なんて聞いてないみたい…。



「わっ、私の話興味なかったならそう言ってよ…」



落ち込む私の右手が大きな那くんの左手に包み込まれる。



「あのさ、幸。 それ、俺からすると逆プロポーズみたいに聞こえるんですけど…」

「……逆…プロポウズ…」

「プロポーズな」

「………………ふぇ、わっ!?」



驚いた拍子にソファから落ちそうになった私を、那くんの大きな手が受け止めてくれた。