「「ふぁぁ〜〜」」
2人同時に欠伸をした土曜日の午前10時頃。
こんなにのんびりとした休日を過ごせるの、なんだか久しぶりだなぁ。
ここ最近は本当に色々あったように感じるもん。
ふと電子カレンダーを見れば、もうすぐでクリスマスが来ることを知った。
うーん……クリスマスかぁ…。昔から那くんと過ごしてるし、付き合ってからもちゃんと一緒に過ごしてくれてるし…。
――あれ、そう言えば月と星くんと4人で過ごしたことはなかったような…。
「ねぇねぇ那くん」
「んー…?」
「今年のクリスマスは4人で過ごしてみませんか?」
「……4人?」
不思議そうな那くんだけど、なんとなく機嫌が悪くなったような気が…。
や、やっぱり嫌、かなぁ…?
「ひ、月と!星くんの4人! ど、どう、かな…?」
「うーん……」
悩む那くんに心の中で謝りながら返事を待つ。
あ、でも、那くんがOKしても月と星くんにも言わなくちゃいけないんだけど。
やっぱり2人で過ごしたいかな? もしかしたら月は家族と過ごしいかな?
考え出すと他の考えが次から次へと浮かんできて離れなくなる。
「幸? さーやっ!」
「のわぁっ! なっ、何!?」
「いやいや…大丈夫か?」
「だっ、大丈夫デス!」
心配そうに私の顔を覗き込んでくる那くんに笑顔を見せて返事を聞いてみた。
「それで、どう、かな…?」