「……ねぇ、月」

「んー?」

「何か悩んでたりする…?」

「……なんでー?」

「…テストの点悪くて落ち込んでる月なんて見たことないもん……」

「ふはっ、それ酷い!」



だ、だって! テストの点数悪くても次があるからって前向きだったじゃない!


今の月はなんて言うか…。



「何かに悩んでるみたいなんだもん…」

「……」



だから、ね。話せるなら話して欲しいなって、思っちゃうんだよ。


こうやって黙っちゃうなんて月らしくないし、最近の月の笑顔は幸せそうなんだけど、どこか寂しそうにも見えて。


そりゃあ私だって心配にもなるよ…。


もしかすると、星くんとまた何かあったのかな、とか。


私が自分で気付かないうちに月を傷付けちゃってるんじゃないか、とか。


色々考えちゃうよ……。