――……那くんと対等に向き合えたあの日から1週間ほど経った。
那くんの気持ちを初めて知れたような気がする。私の気持ちも初めてちゃんと言えた気がする。
きっと私たちはこれからも良い方向に行けるよね。……そう、信じてもいいよね…?
「ねぇねぇ幸? 今日の放課後空いてる?」
「えっ、今日?うーん…うん、大丈夫!」
「早速だけど、テストの復習したいんだ…」
「全然いいよ! でも、どこでしよう…」
「うーん……図書館か無難だよねぇ〜」
「そうだね…じゃあ放課後図書館行こう!」
「うん! ありがとー!」
ニコニコと自分の席……私の前の席に座った月が嬉しそうにしてるから、私も頑張って教えるね!
あれ、そう言えば私より那くんや星くんに教えてもらったほうが絶対良いと思うんだけど…え、どうしよう……。
だけど月は2人には教えて欲しくないっていつも言ってるから、やっぱり私しかいないんだよね…?
よし、頑張ろっ!