幼なじみの私が告白したからＯＫしてくれた、とかそんな感じじゃないの？
そう思ってるけど、口にすれば那くんは怒ると思うから言えないし……。
黙ってる私に小さなため息をお見舞いしてきた那くんを見て少し悲しくなった。
だって、やっぱり私は那くんのお荷物でしかないんだなって、そう感じちゃったんだもん…。
大好きだけど、好きだって言ってくれるけど、信じてないわけじゃないけど。 どうしても私は自分に自信が持てないから。
「幸の好きなところ。可愛いし誰にでも優しく出来るし、天然なくせに周りのことに敏感で。
頭良いのは幸が努力家だからで。
こんな俺を好きでいてくれて。
家族のことも友達の事も大切にできる。
―――幸の好きなところも良いところも次々と溢れてくるんですが？ これでもまだ信じらんねぇの？」
「っ、那くん、あのね…」
「うん、何？」
私の思ってること、口にしてもいいのかな…？
好きだけど、不安で、お荷物なんじゃないかなって。
那くん怒っちゃうかな？ ……ううん、怒られてもケンカになっちゃったとしても、私が自分の言葉で言わなくちゃいけないって、分かってる…。
「私ね、誰より那くんが好きだよ。大好きで、本当に、心から大切で愛しくて、ずっと側にいさせてほしいと思ってるの」
「……うん」
「だけど私はいつか那くんの重荷になっちゃうんじゃないかなって…そう思えて仕方なくて…っ…」
