お母さんに。
那くんのご両親と私の両親も幼なじみだから、小さい頃から家族ぐるみの付き合いが多かった私たち。
だけどいつからか私は那くんに惹かれていた。
中学生の時、友達の後押しに負けて告白してしまった私だったけど、那くんはOKをくれたの。
那くんの本当の気持ちを私は正直知らないけど、優しい那くんだから同情で私の側にいてくれてるのかな――なんて……。
……失礼だよね。 だけどそう思わずにはいられないよ…。 だって那くんカッコイイし…。優しいし、声だって髪型だってすっごく素敵なんだもん…。
『幸? 聞いてる?』
「ふぉえっ!? きっ、聞いてる!」
『聞いてなかったな?』
那くんに突っ込まれて1人の世界に入り込んでいたんだと気づいた。
い、いけない…! つい考えすぎちゃったりする癖あるから直さなきゃって思ってるのに…!
1人反省しながら那くんに「な、なんて言ったの?」と尋ねてみる。
聞いてなかったな?と、小さく笑ったあとにもう一度教えてくれる那くんはやっぱり優しいね。
謝りながら那くんの言葉を待つ。
『俺と幸、同じ部屋らしい』
………同じ…部屋……? え、どういう事…? 同じ部屋って……もしかして、この部屋?
私が掃除してるこの??


