「幸、俺少しなら料理出来るし、一緒にしよ」
「……那くん…」
「ふっ、大丈夫。幸なら上手くなるよ」
「へへっ、ありがとぉ…!」
那くんの手料理は何度か食べたことがあるけど、本当に美味しいの。
那くんママも本当に料理が上手で、私は那くんママの料理好きだな……。
なんだか懐かしくなってきた……帰ってきたら食べたいなぁ…なんて!
「ちょっと?」
「那?幸?」
「「説明は??」」
「「………あ、」」
月と星くんの方を向けば、楽しそうな2人の笑顔がそこにあった。
………そう言えば、那くんが家に住み始めたって、まだ言ってなかったかもしれない……。
そう思っている私の頭を那くんが優しく叩く。
「とりあえず買い物して、みんなで帰るか?」
「……2人も呼ぶしかないよね…?」
「「当たり前!」」
「で、ですよね……」
私と那くんはお互いぎこちなく笑い、本当は別々になるはずの帰路を4人で一緒に帰った。


