そう言って那くんと星くんを隣にし、那くんの目の前に私、星くんの目の前が月になった。


なっ、なんだか最近の那くんってちょっと変っ、な気がするのはわっ、私だけじゃないよね…!?



「幸さん落ち着いて」

「ほぇぇええ!? なっ、何!?」

「うん、勉強教えて」

「ご、ごめんねっ、月!」



あれっ、私もしかして声に出てた!? いやだ…っ恥ずかしい!


1人悶々としながら一生懸命月に勉強を教える。


そ、そうそう! どうして4人で勉強会をすることになったかと言うと、月が私に言ってきたからなの!


将来のこともあるし、何よりテストが近いからって事で。


だけど那くんが…。



«お前に幸を預けるとか食われるから無理»



とかなんとか言ったことがキッカケで、結局4人で勉強会をすることに……。


今まで月は1人で勉強してたらしいんだけど、分からない問題を放っておいたらしくて……。


将来の夢を私たちに言った分隠すことが無くなったから、教えてほしかったみたい。


――月は自分の道にちゃんと、確実に進んでて偉いよね……。 星くんだって月の為に、自分の夢の為に頑張ってるんだもん…。


そう言えば、那くんの夢は、いったいなんだろう……?