星は……バカ過ぎるのよ…っ…。



「……ねぇ、月」

「……」

「私、月が大好きだよ? いつも優しくて、お姉ちゃんみたいで、美人さんで綺麗で。ドジな私をフォローしてくれて、心配かけたりかけられたりするけど、月以上の友達なんていないし、もう出来ないと思うくらい、月が大好きだよ」


「……っさ…や……」


「私、月の夢ならどんなことだって応援するから。月のやりたい事やっていいんだよ? 月のおばさんもおじさんも、月が可愛いから側に置いておきたいのかもしれない。でもね、それでも家族だからどこに行ったって繋がってるんだよ? 私たちも、どこにいたってずーっと繋がってられるよ。だって、私たちだもん。月は、そう思わないかなぁ…?」


「……おもっ…う…」

「へへっ、ありがとう。だから、大丈夫だよ」



幸の言葉に、まだ涙が出た。


大丈夫。絶対、大丈夫。 だって、あたし達だから。


あたしと星と、幸と那は、どこにいたって大丈夫。 そう幸が言ってくれるなら、あたしはどこにでも行ける気がする。



「……ありがとう…幸…」

「私の方こそ、話してくれてありがとう、月」



どうして信じられないんだろう。


どうして信じられなかったんだろう。