だけど、今はまた少し違うように感じるの。
あたしが誰とも付き合わなかったから、星のカッコ良さに気付けたんだって。……ううん、もし付き合っててもやっぱり星を好きになったと思う。
あたしは、星だから好きになったんだよ……。
それくらい星が好きで、本当に愛おしくて…。
「あのね、星、あたし…」
「……ゆっくりでいいよ」
そう言って少し微笑む星。 こう言う優しいところとか、相手の心情を汲み取ろうとしてくれるところとか。本当に、本当に好きなの……。
驚かせちゃうかもしれないけど、相手が星だから思った事を聞いて欲しいの。
「……あたしね、卒業したら県外に行こうと思ってるんだ……」
「「えっ?」」
「………」
幸と那が、息を呑んだのが分かった。 何も言わない星は、何を思ってるんだろう。
ビックリさせちゃったよね…。 だって、親友の幸にさえ言ってなかったから…。もちろん那にも、星にも言えなかった。誰にも相談してなかった。これはあたし自身が決めたことだから。
だから、本当はね、卒業式直前くらいまで黙ってようと思ってたの。
……そう思ってたけど、それは流石に無理だったみたい。


